NOTE

アームレスト張替



ソアラの内装で傷みが目立つベスト3と言えば…
「ステアリング」「シフトノブ」「アームレスト」かなと
機会あればいつか張替もやってみたいと思っていたら…


ストック号に付いていたアームレストですがかなりいい感じの傷みっぷりです(写真左)
擦れから表皮がところどころ破れています(写真中)
ちょこっとましなストックアームレスト(左)との比較(写真右)ストックも中綿がへたってしまってますがまだまともな感じです。

そんなわけでいい機会ですのでアームレスト(コンソールボックスの蓋)の張替えをしてみたいと思います。


何はともあれまずはどんな感じになっているのか分解してみます(写真左)
いきなりですが表皮が剥がし完了。表皮もでしたが中綿もかなりの劣化具合です(写真中)
劣化した中綿は粉になってしまうらしく中からは粉状のものが大量に出てきました(写真右)

肘とかを乗せて凹んでしまっているのは中綿がへたってるだけではなく粉になって寄ってしまっている為、中綿そのものが痩せてしまってるんですね~

どうやら中綿も新しくしなきゃいけなさそうですがとりあえず表皮からやってきたいと思います。


外した表皮の縫製を丁寧に取って行きます。このアームレストは喫煙車についていたみたいでヤニで凄いことに…(写真左)
いつもの事ですが外した表皮を元に型紙を起こしていきます(写真中)
無事(?)に型紙が完成しました(写真右)

ここまでは今までと一緒ですが今回は新たに購入したミシンを使って縫製をしていきたいと思います。

とはいっても普通の家庭用ミシンですが…


ミシンで革を縫う場合、専用の針と糸を使います(写真左)
後はミシンで慎重に曲がらないように縫っていきます(写真左中)
そして例の如くいきなりですが完成!!(写真右中)
実は失敗とかもありましたがその甲斐あってステッチも綺麗に入れることができました(写真右)

表皮は無事に完成しましたが…

次は問題の中綿の方を何とかしていこうと思います。


表皮を剥がした本体(?)です。一見普通に見えますが触ると際限なく粉になっていきます(写真左)
工場で成型されたらしく隙間なく中綿が張り付いています(写真中)
根気よくコツコツと中綿は剥がしていき撤去完了(写真右)

剥がしたのはいいのですが問題は中綿。

丁度良い感じのなかなか見つからずにここでしばらく停滞することになりました。


色んなサンプルを見ながらとりあえず頼んでみたのは固めなこれと…(写真左)
少し柔らかめなこのスポンジ(写真中)
厚み的には柔らかめの方がいい感じですが…(写真右)

ホントやった事がなく何の情報もなく全くの手探り状態です。

この時はホント諦めかけていました。

とりあえず長年の肘の力で少し歪みがあるのでベースの鉄板を修正します(写真左)
接着面積を稼ぐためか凹凸があるので硬めのスポンジで隙間を埋めていきます(写真中)
その後、基本となる形を作っていきます(写真右)


ここで痛恨のミスで写真を撮り忘れてしまったのですがその上に柔らかめなスポンジを貼り全体の形を整えて中綿の完成!!


完成した中綿の上に表皮を被せます。わりにくいのですがかなり元のサイズより厚くなっています(写真左)
押さえつけながら表皮を引っ張りながら形を整えながらと言葉では何とも言えないのですが貼り込んで裏側で表皮を接着します(写真中)
更に裏側のプラスチックのパネルを取り付け革と一緒にネジを共締めしていきます(写真右)


そして!!!!ついに!!!!!


無事に完成!!!!

感 想


一時はどうなるかと思いましたが何とか無事に完成さることができました。
やっぱ純正に比べると硬さであったり縫製であったりと課題がありますがこれはこれで良い感じに仕上がったと思います。
また機会あれば是非!!やってみたい作業かなと…
作業日:2013.10~12月某日


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